
本日は、防災安全協会の理事長にお話を伺います。
理事長、よろしくお願いいたします。


よろしくお願いします。

早速ですが、
災害時において、怪我をしないということは非常に重要だと思います。
理事長は、この点についてどのように考えていらっしゃいますか?

ええ、本当にその通りです。
私たちは、災害対策の原点として
「怪我をしない」という意識を持つことが何よりも大切だと考えています。
消防の方々も、市民の皆さんに「怪我をしないでください」と繰り返し伝えているほどです。

なるほど。
単に怪我を防ぐだけでなく、もっと深い意味合いがあるのでしょうか?

はい。
私が考える「私は怪我をしない」という言葉には、
災害後も自力で生活できる状態を保つという意味合いも含まれています。
高齢の方や持病をお持ちの方はもちろん、
すべての方が事前の備えによってリスクを減らし、誰かの手を借りることなく生活を維持することが大切なのです。

それでは、
具体的にどのような備えをすれば「怪我をしない」ことに繋がるのでしょうか?

まず、命を守るための備蓄が基本です。
最低でも3日から5日分の水と食料、
そして夜間の避難や停電に備えて懐中電灯などの照明器具は必ず用意してください。
それから、寒さや暑さをしのぐための毛布や暖房器具も重要です。


備蓄品は本当に大切ですね。
他に、物理的に怪我を防ぐための対策はありますか?

はい。
地震の際に最も多い怪我の原因の一つが、家具の転倒です。
タンスや冷蔵庫、コピー機などの大型家具は、
必ず耐震マットやL字金具などでしっかりと固定してください。
寝室では、割れたガラスなどで足を怪我しないように、
丈夫なスリッパを用意しておくと良いでしょう。
避難時には、底の厚い作業靴があるとさらに安心です。

家具の固定は重要ですね。頭部の保護も大切だと聞きます。


その通りです。落下物から頭を守るために、ヘルメットや防災頭巾も備えておきましょう。また、事務所などでは、地震の揺れでパソコンなどが飛んでくることもありますので、しっかりと固定するか、落下しても安全な場所に置くように心がけてください。

細かい点まで気を配る必要があるんですね。
他に、何か注意すべき点はありますか?

ええ、ガラスの飛散を防ぐための飛散防止フィルムを窓に貼ったり、
引き出しが開かないようにロックをつけたりするのも有効です。
初期消火のために、住宅用消火器を用意しておくことも重要ですね。


災害はいつ起こるかわかりません。
「まさか自分が」と思っている方も多いと思いますが、
そういった方々にメッセージはありますか?

災害は本当に予期せずやってきます。
「まさか」をなくすためには、日頃から防災意識を高めておくことが大切です。
他人事ではなく、自分事として捉え、できることから備えを始めてほしいと思います。

いざ地震が起きた時、
冷静に行動するための心の準備も重要だと感じます。
何か良い方法はありますか?

地震は突然やってきますから、
揺れを感じたら、
「ほらおいでなすった」と声に出して言ってみてください。
これは、事前に心の準備をすることで、いざという時に冷静さを保つための、
いわば「心のスイッチ」のようなものです。


声に出すことで、落ち着きを取り戻せるかもしれないですね。
他に、何か実践的な訓練方法はありますか?

はい。
私は、ご家族で「災害の日」を決めて自宅で体験してみる。
ことをお勧めしています。
一日だけでも電気、ガス、水道を使わない状況で過ごすことで、
非常時の生活を疑似体験し、必要な備えや行動を具体的にイメージすることができます。
その時に、先ほどの「ほらおいでなすった」という言葉から始めてみるのも良いでしょう。

貴重なお話、ありがとうございました。
最後に、改めて「私は、怪我をしない」という意識を持つことの重要性について、
メッセージをお願いします。

災害はいつ起こるかわかりません。
「私は、怪我をしない」という強い意識を持ち、
日頃からしっかりと備えておくことが、
自分自身と大切な人の命を守ることに繋がります。
今日からできることから、災害への備えを始めてください。

本日は、貴重なお話をありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

理事長には、年度替わりのお忙しい中ご対応いただきありがとうございました。
防災用品の品質を高めることで、日本の安全を守っていきたいという志が現在の組織の始まりとされています。災害時に必ず使える、安心できる防災用品の普及啓発に今後もご活躍を期待しております。
ありがとうございました。
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